Opera のキオスクモード

Opera は情報スタンドに最適のキオスクモードにて動作させることができます。 情報スタンドは、図書館や空港、銀行、ショッピングモードなどで目にすることができます。これらの情報スタンドではユーザの皆様は必要な情報をブラウジングできる一方で、コンピュータやブラウザの設定などにはアクセスできないようになっています。また、しばらくの間操作がなかった場合には、リセットされたり、特定のホームページに戻る必要があります。

以下のドキュメントは、デスクトップバージョン (Windows、Linux、Mac FreeBSD、Solaris 向け) の Opera に適用されます。同ドキュメントは Opera 8.5 向けに更新されました。

イントロダクション

キオスクモード は Opera に対して自動的に情報スタンド向けの設定を適用します。 通常の機能はユーザからは隠され、メンテナンスを簡単にするための特別な機能が提供されます。 Opera のキオスクモードでは標準的なブラウジング機能を維持したまま、上記の基本的な必要を満たします。

以下のテクニカルドキュメントはシステム管理者向けに書かれています。このドキュメントでは Opera をキオスクモードにて使用する際の設定方法、コマンドラインオプション、URL フィルタ、また opera6.ini (Mac OS X では "Opera 8 Preferences" ) の変更点について説明しています。

目次

関連ドキュメント

簡単なスタンドを設定する

以下の手順に従い、簡単な情報スタンドの設定を行ってください:

  1. Opera の最新版をダウンロードし、インストールしてください。
  2. Opera を起動します。
  3. Opera を標準のブラウザに設定します。- Macintosh 上でどのように設定を行うかについてはナレッジベースの記事をご覧ください。
  4. 設定 > 一般設定 にてホームページを設定する
  5. Opera のパスワードマネージャー (認証管理) を無効にしたい場合には、 ツール > 設定 > 認証管理にて無効化できます。

一度終了してから、キオスクモードに切り替えるために、 kioskmode というコマンドラインスイッチをつけて Opera を起動します。一般的なコマンドライン、ショートカットターゲットは以下のようになります:

  • Windows: C:\Program Files\Opera\opera.exe /KioskMode
  • UNIX: opera -kioskmode
  • Mac: Applications/Opera.app/Contents/MacOS/Opera -kioskmode

ご注意: セキュリティのため、キオスクは出来る限り事前に認証を受けたゲストユーザアカウント上で実行してください。

自動設定

Opera がキオスクモードで起動されると以下の設定が自動的に反映されます:

  • 起動時の画面とスタートアップダイアログが表示されなくなります。
  • フルスクリーンモードになります。
  • すべてのツールバーが無効になります。
  • アプリケーションバーが無効になります。
  • パネルが表示されたままになります。
  • 「リンクを新しいウィンドウで開く」(シフト-クリック)と「バックグラウンドで開く」(「ctrl+シフト-click」)が無効になります。
  • Esc をクリックしてもユーザはフルスクリーンモードを変更できなくなります。
  • アプリーケーションキーを押してもシステムへや他のアプリケーションに直接アクセスすることができなくなります。また以下の Windows, Linux のシステムキーも無効になります:
    • Ctrl+Esc は無効になります。
    • Alt+Tab は無効になります。
    • Alt+Escape は無効になります。
  • Mac OS X の場合、Apple のキオスク用 API (SystemUIMode) を利用してシステムや他のプログラムに対してアクセスすることを防ぎます。
  • ファイルのアップロードのための "送信" ボタンが無効になります。
  • ヘルプ機能が無効になります。
  • ユーザが最後に開いたページを閉じた場合、自動的にホームページが最大化されて表示されます。

ご注意: Windows 2000 および XP では、Opera で Windows タスクマネージャー (Ctrl+Alt+Del) へアクセスすることを防ぐことができません。タスクマネージャーへのアクセスを防ぐには(推奨案ですが)、Windows で利用している GINA を移動してください。 詳細に関しては、Customizing GINA, Part 1 ならびに Part 2 にてMSDN の記事をご覧ください。

高度な情報スタンドにするための設定

他の設定とコマンドラインスイッチを組み合わせてキオスクモードを使うことで、情報スタンドをカスタマイズすることができます。例えば、ユーザが利用できる機能をもっと制限したり、セキュリティを高めるために別の機能を追加することもできます。

その他のお勧めの設定:

  • マウスジェスチャーを無効にする( 設定 > 詳細設定 > ショートカット にて"マウスジェスチャーを有効にする"のチェックをはずす)。
  • "kioskbuttons" スイッチを使用してメインバーを有効にする。
  • メインバーの使用しないボタンを削除する。
  • 全てのポップアップを最大化表示する (設定 > 詳細設定 > ブラウジングにて "新しいページ" を "ポップアップを含め常に最大化して表示" を選択)。

アドレスバーを非表示にした場合でも、ポップアップにはアドレスバーが表示される場合もありますのでご注意ください。アドレスバーを表示しない設定にするには 表示 > ツールバー > アドレスバーを使用してください。

Opera のユーザインターフェースを変更する場合、通常のモードで起動する必要があります。また設定を終了したら必ず、他の設定ファイル (iniファイル) を変更する前に一度 Opera を終了させてください。設定ファイルは Opera が起動している間は絶対に直接変更しないでください。

コマンドラインオプション

Opera をコマンドラインオプションまたはスイッチをつけて起動することで、特定の振る舞いを変更することができます。スイッチは組み合わせて使用できます。

自動的に有効になるスイッチ

キオスクモードでは以下のスイッチを自動的に有効にします:

  • nochangebuttons
  • nochangefullscreen
  • nosysmenu

Opera のスイッチ

以下は Opera で使うことができるスイッチの一覧です。" "で囲まれている文字は以下を意味します:

  • X - キオスクモード専用
  • A - 自動的にキオスクモードを有効化
  • H - キオスクモードを強く推奨
スイッチ 説明 メモ
kioskmode または k Opera をキオスクモードで起動します -- 詳細については上記の説明をご覧下さい。
kioskbuttons フルスクリーンモード時及びキオスクモードでメインのツールバーを有効にします。 X
kioskresetstation [special] section of opera6.ini/"Opera 8 Preferences" における "Go Home Time Out" の設定に従い、一定の期間(秒単位)操作がなかった場合にキオスクをリセットします。 X
kioskwindows リンクを新規ページで開いて、マルチドキュメントインターフェース(MDI) とページバーを有効にします。 X
nochangebuttons ボタンの設定を無効にします。 A, H
nochangefullscreen フルスクリーンと通常の表示との切替を無効にします。 A
nocontextmenu 全てのコンテキストメニューを削除します。 H
nodownload 全てのダウンロードを無効にして、ダウンロードダイアログも非表示にします。 H
noexit メニューから「Opera の終了」を非表示にします。 ご使用における注意点
nohotlist ホットリストとそれに関連する機能を無効にします。 ホットリストやリンクパネルを使った便利な機能の例
nokeys 全てのキーボードショートカットを無効にします。 H
nomaillinks "mailto:" リンクを無効にしてメールクライアントが起動しないようにします。 H
nomenu Opera メニューを無効にします。
nominmaxbuttons アプリケーションのバーにある「最小」「最大」「閉じる」ボタンを無効にします。 A
noprint 印刷ボタンを無効にします。
nosave ファイルやページ、イメージ、リンクの「保存」を無効にします。 H
nosplash または e 起動時の画面とスタートアップダイアログを非表示にします。 A
nosysmenu システムメニューをメインウィンドウから削除します。 A
nowin スタートアップでのセッションファイルの読み込みを省略し、Opera が保存してあるセッションから起動するのを防ぎます。
resetonexit 個人情報(履歴、キャッシュ、クッキー)やJavaスクリプトやURL、パスワードの警告などを含んだファイルをOperaの終了時に削除する X, H
  • ReserveSpaceTop
  • ReserveSpaceLeft
  • ReserveSpaceBottom
  • ReserveSpaceRight
Reserving space はスクリーンキーボード用のスイッチです。 X

詳細な説明についてはOpera のコマンドラインオプション をご覧ください。

URLフィルタ

フィルタリングは特定のウェブサイトやファイルタイプへのアクセスを制限する機能です。

フィルタの設定

Opera の URL フィルタを有効にするには、 opera6.ini/"Opera 8 preferences" の [Adv User Prefs] セクションにてフィルタファイルを設定してください。

フィルタファイルは標準の ini フォーマットです。ファイルの中には [include] と [exclude] セクションを記入し、セクション内にそれぞれ許可する URL、許可しない URL を記述します。フィルタは "*" と "?" をワイルドカードとしてサポートします。Opera はここで指定されていないすべてURL を許可しませんのでご注意ください。

フィルタを有効にするためのステップ:

  1. Opera を終了します。
  2. opera6.ini/"Opera 8 Preferences" にフィルタファイルを定義します。
  3. フィルタファイルを作成します。
  4. [exclude] セクションを作成しブロックしたい URL を記入します。
  5. [include] セクションを作成し許可したい URL を記入します。
  6. Opera を再起動します。

標準では [exclude] リストが [include] リストよりも優先されますが、priority フラグを設定することで変更できます:

  1. Opera を終了します。
  2. フィルタファイル (opera6.ini/"Opera 8 Preferences" ではありません) を開き [prefs] セクションを追加します
  3. [include] を優先したい場合には "prioritize excludelist=0" を追加します。

参考例

以下の例はキオスクモードにて使用される URL フィルタの一例です。

フィルタを有効にする

Windows または Unix の場合、opera6.ini ファイルに以下の行を追加します:

[Adv User Prefs]    
URL Filter File=filterfilename.ini

Mac OS X の場合、"Opera 8 Preferences" ファイルに以下の行を追加します:

[Adv User Prefs]    
URL Filter file=System Partition:Users:username:Library:Preferences:Opera Preferences:URL filter file.ini

ローカルファイル、news、ftp 経由による画像をブロックする

以下の例はローカルファイルと news (リストに含まれていないため) 以外のファイルで、ftp 転送プロトコルで送信される bmp, jpg, jpeg, gif, png 画像をブロックします:

[include]    
http://*    
ftp://*    
    
[exclude]    
ftp://*.bmp    
ftp://*.gif    
ftp://*.jpg    
ftp://*.jpeg    
ftp://*.png

一つのサイトのみ許可する場合

以下の例では [include] リストをどのように優先させ、特定のサイトのみのサーフィンを許可することができるかを示しています:

[prefs]    
prioritize excludelist=0    
    
[include]    
http://???.opera.com/*    
    
[exclude]    
*